屋外テントは、雨・風・紫外線に一年中さらされるため、シートの選び方を間違えると、すぐに色あせや破れが発生します。
ここでは、屋外テント用シートの「耐候性・防水性・色」の3つの視点から、プロが押さえている素材選定のポイントを解説します。
住宅のカーポート、店舗の軒先テント、倉庫のテント倉庫まで、あらゆる屋外シーンで失敗しない選び方をお伝えします。
屋外テント用シートで失敗しないための3つのポイント
屋外テントのシート選びで、プロが必ずチェックしているのが次の3つの要素です。この3つのバランスが、テントの寿命と満足度を大きく左右します。
耐候性(どれくらい長く持つか)
屋外テントの最大の敵は紫外線です。特に日当たりの良い場所では、UV劣化によってシートが硬化・ひび割れを起こし、わずか1〜2年で使えなくなることも。
耐候性の高いシートは、紫外線吸収剤や防カビ加工が施されており、5年〜10年以上の長期使用が可能です。初期コストは高めでも、張替えの手間とコストを考えると、結果的にコストパフォーマンスに優れます。
- 南向き・西向きは特に耐候性重視
- 海沿い・山間部は環境に応じた素材選びが必須
- メーカー保証期間も確認ポイント
防水性(雨・雪への強さ)
カーポートやテラスなど、雨が直接当たる場所では、防水性能が生命線になります。防水性能の指標として「耐水圧」がありますが、屋外テントでは最低でも1,000mm以上が目安です。
単なる撥水加工では、経年劣化で水が染み込むようになります。シート自体が防水素材であること、また縫い目からの浸水対策(シーム処理)も重要なチェックポイントです。
- 雨が溜まりやすい構造は特に防水性重視
- 積雪地域では耐荷重も考慮
- 縫製部分の防水処理の有無を確認
色・デザイン(周囲との調和・汚れの目立ちにくさ)
意外と見落とされがちですが、色選びは機能面にも直結します。例えば、白やベージュなどの明るい色は内部が明るくなる反面、雨だれや砂埃で汚れが目立ちやすいデメリットがあります。
一方、濃色(ネイビー、グリーン、ブラウン)は汚れが目立ちにくく、高級感のある仕上がりになりますが、夏場は熱を持ちやすい特性があります。設置場所の用途・周囲の景観・メンテナンス頻度を総合的に考えて色を選ぶことが大切です。
- 住宅外壁や店舗の外観と調和する色を選ぶ
- 汚れが目立ちやすい場所はミディアムトーンが無難
- ブランドイメージを意識した色選びも効果的
💡 プロのアドバイス:この3つのポイントは、どれか一つだけを重視するのではなく、設置場所の環境と用途に応じてバランスを取ることが重要です。例えば、日陰の場所なら耐候性はほどほどでも問題ありませんが、雨が多い地域では防水性を最優先すべきです。
代表的なテントシート素材の特徴
屋外テント用のシート素材には様々な種類がありますが、ここでは実際の現場でよく使われる代表的な3タイプを、特徴とともに解説します。
定番のターポリン系シート
ターポリン(防水シート)は、ポリエステル繊維の両面を塩化ビニール(PVC)でコーティングした、コストパフォーマンスに優れた定番素材です。
✅ メリット
- 価格が手頃で初期コストを抑えられる
- 防水性が高い(完全防水に近い)
- カラーバリエーションが豊富
- 加工・施工がしやすい
⚠️ デメリット
- 長期間の紫外線で硬化しやすい
- 安価なものは3〜5年で劣化する場合も
- 通気性がほぼない(結露に注意)
💡 こんな用途におすすめ:仮設テント、イベント用テント、倉庫の間仕切り、短期〜中期利用の屋外テント
高い耐候性が必要な場合の素材
アクリル系シートは、テント業界で「高級素材」として扱われる、耐候性に非常に優れた素材です。染色技術によって発色が美しく、色あせに強いのが最大の特徴です。
✅ メリット
- 紫外線に非常に強い(色あせしにくい)
- 10年以上の長期使用が可能
- 発色が美しく、デザイン性が高い
- 通気性があり結露しにくい
⚠️ デメリット
- 価格が高い(ターポリンの2〜3倍)
- 防水性はコーティングに依存
- 重量がある
💡 こんな用途におすすめ:店舗の固定テント、レストランのテラス席、住宅の日よけテント、長期使用が前提の屋外施設
デザイン・色展開を重視する場合
「機能性とデザイン性のバランス」を求める方に最適なのが、Together II(サニーメイト II)です。
このシートは、住宅外構・店舗テントにも使える耐候性と、12色のカラーバリエーションを両立。ターポリンと高級アクリルの「中間的なポジション」で、コストと性能の最適なバランスを実現しています。
12色展開
ナチュラルカラーからビビッドカラーまで、用途に応じて選べる豊富なラインナップ
優れた耐候性
UV加工により、屋外での長期使用に対応。色あせしにくい特殊加工を施しています
1m単位で購入可能
必要な分だけ注文できるので、初めてのDIYや小規模テントにも最適
多用途対応
カーポート、テラス、店舗軒先、バルコニー目隠しなど幅広い用途に
🔰 予算を抑えて試したい方には
サニーメイト(1m)がおすすめです。Together IIと同系統の性能を持ちながら、入門グレードとして、より手軽に屋外テントシートを試すことができます。DIYでの初めてのテント張替えや、小規模な日よけ製作に最適です。
📌 その他の選択肢:ポリエステル帆布
ポリエステル帆布は、風合いを重視したテントに採用されることが多い素材です。見た目がナチュラルで、キャンプ用テントやグランピング施設などで人気があります。ただし、防水性は別途加工が必要で、メンテナンスの手間がかかる点に注意が必要です。
用途別・おすすめシートと色選びのコツ
設置場所によって、最適なシート素材と色の組み合わせは変わります。ここでは、代表的な用途ごとのプロの選定例を紹介します。
駐輪場・カーポート
理由:汚れが目立ちにくく、住宅外観との調和が取りやすい落ち着いた色味がベスト。グレーは特に雨だれや砂埃が目立ちにくいため、メンテナンス頻度を減らせます。
💡 色選びのコツ:車のボディカラーが白や明るい色の場合、濃色のテントシートだと車が暗く見える場合があります。ミディアムトーンのベージュやグレーがバランス良好です。
テラス・バルコニー
理由:住宅の外壁色と調和させることで、一体感のある美しい外観に。明るめの色は、テラス内部を明るく保つ効果もあります。
💡 色選びのコツ:南向きのテラスで強い日差しが当たる場合は、UV加工が施されたシートを選ぶことで、長期間色あせを防げます。白やクリームは清潔感がありますが、2〜3年で汚れが気になる可能性があることを考慮しましょう。
店舗軒先・オーニング
理由:店舗のブランドイメージを反映した色選びが効果的。カフェならナチュラル系、レストランなら高級感のある濃色など、業態に応じた色で集客効果アップ。
💡 色選びのコツ:ロゴカラーやメインカラーに合わせると統一感が出ます。ただし、強い原色は周囲から浮く場合があるため、周辺環境も考慮しましょう。Together IIの12色展開なら、ブランドに近い色を見つけやすいです。
倉庫・工場の屋根
理由:広い面積をカバーする場合、内部の明るさ確保が重要。白やシルバーは太陽光を反射し、内部温度の上昇も抑えられます。
💡 色選びのコツ:工場や倉庫では汚れより機能性優先。内部作業の視認性を確保できる明るい色を選びましょう。ただし、白は汚れが目立つため、定期的な清掃が可能な場合にのみおすすめです。
🎨 色選びで知っておきたい基礎知識
明るい色(白・クリーム・ベージュ)
メリット:内部が明るい、清潔感、太陽光を反射し涼しい
デメリット:汚れが目立ちやすい、定期的な清掃が必要
濃い色(ネイビー・ブラウン・ダークグリーン)
メリット:汚れが目立ちにくい、高級感、落ち着いた雰囲気
デメリット:内部が暗い、夏場は熱を持ちやすい
ミディアムトーン(グレー・モスグリーン)
メリット:汚れが最も目立ちにくい、どんな環境にも調和、バランス◎
デメリット:インパクトに欠ける場合も
屋外テントにおすすめのMAKUstyle商品
ここまでの内容を踏まえて、MAKUstyleが自信を持っておすすめする屋外テント用シートをご紹介します。
デザインと耐候性のバランス重視なら
Together II
(サニーメイト II)
住宅のカーポート、店舗の軒先テント、テラスの日よけなど、「見た目の美しさ」と「長持ちする耐候性」の両立を求める方に最適な選択です。
- 豊富な12色から、外壁や用途に合わせて選べる
- UV加工で紫外線による色あせを軽減
- 防水性にも優れ、雨の日も安心
- 1m単位の販売で、必要な分だけ購入可能
※価格は商品ページをご確認ください。サイズや色によって異なります。
予算を抑えつつDIYで試したいなら
サニーメイト(1m)
Together IIと同系統の性能を持ちながら、より手頃な価格で購入できる入門グレード。初めてのテント張替えやDIYに最適です。
💡 Together IIとの違いは、カラーバリエーションと一部の加工仕様。基本性能は同等なので、まずはサニーメイトで試してみるのもおすすめです。
💫 シートを替えるだけで、こんなに変わります
色あせや破れが目立つ古いシートから新しいシートに替えるだけで、建物全体の印象が一新されます。Together IIなら1m単位で購入できるので、「まずは必要サイズだけ試したい」という方にもぴったりです。
📞 シート選びでお困りですか?
「うちの環境にはどのシートが合う?」「色で迷っている」など、専門スタッフがご相談に応じます。設置場所の写真をお送りいただければ、より具体的なアドバイスも可能です。
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