採寸ガイド|テント・ビニールシートのサイズの測り方

工場の間仕切りカーテン、トラックシート、テント屋根、既存カバーの作り替えなど、MAKUstyleでお取り扱いしている膜材を発注する際の「採寸の基本」をまとめました。

「どこを何cm測ればよいか分からない」「長さはどれくらい余裕をもたせるべき?」といった疑問を、用途別の図解で分かりやすくご案内します。

サイズの測り方を事前に共有いただくことで、お見積もり・ご提案がスムーズになります。

このページの使い方

  • 該当する用途を選んでスクロールし、図解を参考に寸法を測ってください。
  • 測った寸法・現場写真・用途をセットでお送りいただくと、最適な製品をご提案しやすくなります。
  • 「正確に測れているか不安」という場合も、お気軽にご相談ください。写真があれば大丈夫です。
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間仕切りカーテン・ビニールカーテンの採寸

対象製品例: 間仕切りビニールカーテン、防虫カーテン、防寒カーテン など

工場や倉庫の開口部を仕切る場合、まず開口部そのものの寸法を測ります。基本は「幅(W)」と「高さ(H)」です。

  • ① 幅(W): 開口部の左端~右端までの内々寸(または柱の内側)。
  • ② 高さ(H): 床面からレール取付想定位置(または梁下など)までの寸法。
  • ③ レールの位置: 既存レールがある場合はその高さ、新設の場合は「想定の取付高さ」を教えてください。
おすすめの目安
  • 幅(W)は、開口部より左右それぞれ数cm長めにすることで、すき間風・粉じんの侵入を抑えられます。
  • 高さ(H)は、床から少し浮かせる(例:10〜20mm)ことで、引きずりや汚れを防止できます。
※フォークリフトの走行や段差の有無によって、床とのクリアランス(隙間の高さ)の推奨値は変わります。現場写真を一緒にお送りいただけると、より具体的なご提案が可能です。
間仕切りカーテンの幅と高さの採寸図
図:開口部の左右内々寸を「W」、床からレール位置までを「H」として測ります。
この採寸で分かること
  • 必要なカーテン幅
  • レールの長さ
  • カーテン丈の目安
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トラックシート・荷台カバーの採寸

対象製品例: トラックシート、平シート、荷台カバー など

トラックシートは、荷台にぴったりすぎると掛けにくく、逆に大きすぎるとたるみやバタつきの原因になります。次の寸法を測っていただくと、ご提案がスムーズです。

  • ① 荷台の内寸 長さ(L): 荷台内側の前端〜後端まで。
  • ② 荷台の内寸 幅(W): 左右のアオリ(あおり)内側の幅。
  • ③ 荷台の高さ(H): アオリの高さ、積載時のおおよその最大高さ。
シートサイズのイメージ
  • シートの長さ・幅は、荷台寸法に対して「どれくらい垂らしたいか」によって決まります。
  • 一般的には、左右・後ろ側にある程度の余裕(垂れ寸)を持たせることが多いです。
※正確なサイズが不明な場合は、現在お使いのシートの実寸を測っていただく方法も有効です(「既存カバーの採寸」の項目もご参照ください)。
トラック荷台の長さと幅の採寸図
図:荷台内寸の長さL・幅Wを測ります。
トラックシート長さL測定
荷台長さの測り方
幌枠シートの長さと幅測定
幌枠がある場合の測り方
設置済みシートの長さ測定
既設シートから測る場合
一緒にお伝えいただきたい情報
  • 車種・荷台タイプ
  • 現在のシートサイズ
  • フック位置やロープ固定方法
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テント屋根・シート屋根の張り替え用採寸

対象製品例: テント倉庫の屋根シート、簡易テント屋根の張り替え など

既設テントやシート屋根の張り替えでは、骨組み側の寸法既存シートの寸法のどちらを基準にするかでご案内が変わります。

  • ① フレーム寸法: 間口・奥行・軒高など、骨組みの寸法が分かる図面や写真。
  • ② 既存シートの実寸: シートを取り外して平らに広げた状態での、縦・横・各辺の長さ。
採寸のコツ
  • 既存シートが伸び・縮み・破れ等で正確でない場合、フレーム寸法の方が参考になります。
  • コーナー部の絞りや、屋根勾配による寸法の差があるため、写真を併せていただけると判断しやすくなります。
※テント倉庫・固定テントの場合、構造や安全性に関わるため、内容によっては現地確認や専門業者様との連携をご提案させていただく場合があります。
テント屋根張替の幅と長さ測定
図:フレーム寸法(間口・奥行・軒高)または既存シートを展開した寸法をお知らせください。
テントシート測定4種類の方法
図:テントシートの主な測定パターン4種類
あると助かる情報
  • テントの設置年
  • フレームの材質
  • 設置環境(屋外/海沿い 等)
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既存カバーを参考にした「作り替え」の採寸

対象製品例: 機械カバー、設備カバー、ラック・台車のカバー など

「いま付いているカバーと同じものを作りたい」「少し寸法を調整したい」といった場合は、既存カバーの実寸を測っていただく方法が有効です。

  • ① 展開寸法: カバーをできるだけ平らな状態にして、各辺の長さを測ります。
  • ② 高さ方向: 側面パーツや天面パーツの高さ・幅。
  • ③ 仕様部分: ファスナー・マジックテープ・ハトメ位置などの位置情報。
測るときのポイント
  • 破れ・縮みなどで寸法が不安な場合は、「実測寸法」+「ご希望の調整」をセットでお知らせください。
  • 写真に「ここからここまで〇cm」と書き込んだメモを添えていただくと、形状イメージが伝わりやすくなります。
※カバーの形状が複雑な場合は、全てを文章で表現するのが難しいことがあります。写真・簡単な手描きスケッチなども大歓迎です。
既設カバー平置き測定の長さ
図:既存カバーを展開し、各辺の長さやファスナー位置などを測ります。
あわせて共有いただきたい情報
  • カバー対象物の名称
  • 使用環境(屋内/屋外)
  • 改善したい点(重さ・耐久性など)
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ロール生地(Together IIなど)をカットして使う場合の採寸

対象製品例: Together II、その他1m単位カット販売のロール生地 など

ロール生地は、必要な長さに対して少し余裕をもたせることで、現場での調整や失敗時の予備として安心です。

  • ① 必要な有効寸法: 実際に使用したい長さ(例:間口幅、掛けたい距離など)。
  • ② 施工・固定方法: 折返し・縫製・ハトメ加工などで必要な「縫代」や「巻きしろ」。
ご注文長さの考え方(例)
  • 実際に使う長さ + 施工に必要な余裕 + 万一の予備分
  • 長い距離で継ぎ目を作りたくない場合は、1本ものの長さでご検討ください。
※ご希望の使い方や固定方法(フック、レール、マジックテープなど)によって、適切な余裕寸法は変わります。お悩みの場合は、用途とあわせてお気軽にご相談ください。
ロール生地の必要長さと幅
図:使用したい長さに、折返しや固定方法に必要な分・予備分を足してご注文ください。
一緒にお伝えいただきたい情報
  • 使用場所(屋内/屋外)
  • 固定方法
  • 必要な本数・色
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工場の大きな開口部・間仕切り全体の採寸

対象製品例: 大型シートシャッター、帯電防止シート間仕切り、防爆シート間仕切り など

工場の大きな開口部や長い通路を仕切る場合は、開口部全体の寸法に加えて「何を通したいか」が重要です。

  • ① 間口の幅(全体W): 左端〜右端までの全体幅。
  • ② 高さ(全体H): 床〜梁・下地までの高さ。
  • ③ 開口の数: 出入り口を複数箇所設ける場合は、その位置関係。
運用イメージの共有が大切です
  • 人のみが通行するのか、フォークリフト・台車・車両も通行するのか。
  • 基本は閉めておき、通行時だけ開けるのか、頻繁に開閉するのか。
※安全性や作業効率に関わる部分のため、開閉方式やシート種類についても、ご希望・現場状況を伺いながらご提案させていただきます。
工場開口部の幅と高さ測定
図:開口部全体の幅W・高さHに加えて、出入口の位置や通行するものの高さもご確認ください。
一緒に確認しておきたいこと
  • フォークリフトの最高高さ
  • 天井クレーンの有無
  • 照明・配管との干渉

採寸ができたら、お気軽にご相談ください。

このページを参考に測っていただいた寸法をもとに、最適なシート・テント・カバーをご提案いたします。

「うまく測れているか不安」「写真を見てほしい」といった場合も、お気軽にお問い合わせください。